OCHIホールディングス(3166)は、安定した配当金と実用的な株主優待を組み合わせた“堅実派”に人気の銘柄です。
この記事では2025年時点の最新情報をもとに、配当利回り、優待制度、制度変更リスクまで網羅的に解説します。

特に「配当+優待の総合利回りを重視したい」「初めての優待投資を検討中」「長期保有に向く株を探している」人におすすめの内容です。
株主優待+配当金で利回り5%超を狙える銘柄です

結論から言うと、OCHIホールディングスは「配当+株主優待」で利回り5%超を狙える安定銘柄です。しかも実用的なQUOカードを毎年もらえる仕組みで、日常生活にも役立つ点が支持されています。
OCHIホールディングスの株主優待制度とは
OCHIホールディングスの株主優待は、毎年3月末時点で100株以上を保有している株主にQUOカード2,000円分が進呈されます。
- 対象株数:100株以上
- 優待内容:QUOカード 2,000円分
- 実施回数:年1回(3月末基準日)
QUOカードはコンビニ・ドラッグストア・ファミレスなどで使えるため実用性が高く、現金同等の使いやすさが魅力です。
優待の権利確定日と受け取りタイミング
- 権利確定日:毎年3月末
- 優待到着:6月下旬〜7月ごろ
長期保有によるグレードアップなどは現時点ではありませんが、2,000円相当という額面は非常に魅力的です。
OCHIホールディングスの配当政策と実績を解説します
OCHIホールディングスは、配当性向だけではなく「DOE(自己資本配当率)」を重視した配当方針を採用しています。
- DOE方針:自己資本配当率2.8%を維持または連結配当性向 30%程度のいずれか高い方
- 非減配・増配実績:15期以上(確認が取れた範囲)
- 2025年予想配当金:1株あたり54円(中間27円+期末27円)
OCHIホールディングス 配当金
2014年9月1日に分割しています! 【1:1.5 】
配当 | 配当金(円) | 配当性向 (%) | 配当利回り 3月 (%) |
---|---|---|---|
13.中間/期末 | 0/9 (9) | 6.2 | 1.27 |
14.中間/期末 | 5/7 (12) | 7.3 | 1.26 |
15.中間/期末 | 5/9 (14) | 16.9 | 1.01 |
16.中間/期末 | 7/8 (15) | 17.4 | 1.49 |
17.中間/期末 | 9/10 (19) | 18.4 | 1.49 |
18.中間/期末 | 10/10 (20) | 19.6 | 1.41 |
19.中間/期末 | 12/12 (24) | 22.9 | 2.03 |
20.中間/期末 | 13/13 (26) | 23.7 | 1.72 |
21.中間/期末 | 13/17 (30) | 21.8 | 2.28 |
22.中間/期末 | 15/35 (50) | 18.8 | 3.9 |
23.中間/期末 | 25/27 (52) | 27 | 4.23 |
24.中間/期末 | 27/27 (54) | 33.4 | 3.2 |
25.中間/期末 | 27/27 (54) | 67.4 | 4 |
26.中間/期末(予) | 27/27 (54) | – | – |
配当金の赤字は上方修正
配当+優待の総合利回りをシミュレーションで確認
以下に、100株保有時における「配当+優待の総合利回り」をまとめた表を掲載します。
項目 | 内容 | 年間合計利回り(概算) |
---|---|---|
保有株数 | 100株 | – |
株価(2025年6月時点) | 1,410円 | – |
年間配当金(予想) | 5,400円(54円×100株) | 約3.83% |
優待 | QUOカード 2,000円分 | 約1.42% |
総合利回り | 7,400円相当 | 約5.25% |
総合利回りは約5.25%となり、非常に高水準です。
特にQUOカードの実用性を考慮すると、実質的なリターンの体感価値も大きいといえるでしょう。
また、今後業績の改善により配当増額(増配)があれば、さらに利回りが向上する可能性もあります。

たとえば、株価が1,300円まで下がれば、配当利回りは約4.15%となり、優待と合わせると利回りはさらに上昇します。
なぜOCHIホールディングスは安定した株主還元を継続できるのか
OCHIホールディングスが安定して株主に利益を還元できる背景には、以下の3つの要素があります。
1. 伊藤忠建材、住友林業、吉野石膏などの安定株主の存在
伊藤忠建材、住友林業、吉野石膏などが主要株主として名を連ねており、これらの株主の存在も、安定的な株主還元を支える要因の一つと考えられます。
2. 脱炭素商材・環境商材への展開
近年は脱炭素・省エネに関連した建材や設備への需要が拡大。
同社はその分野に早期から取り組んでおり、中長期的な成長が期待されています。
3. 積極的なM&Aによる地域拡大と売上成長
親和性が高く、シナジー効果や成長が見込める企業を統合することで、取扱商品を増やすとともに、事業の領域やエリアを着実に広げています。
リスクや注意点も理解しておくことが大切です
長期保有向きの銘柄ではありますが、以下の点には注意が必要です。
- 優待制度は年1回のみ(3月末)
- 建設業界全体の景況感や原材料価格の変動が影響する可能性あり
- 株主優待や配当政策は将来的に変更されるリスクもある
こうしたリスクを理解した上で、長期投資を前提とすることが重要です。
OCHIホールディングスを買う前に検討すべき具体的ステップ
- 証券口座を持っていない方は開設を済ませる
NISA口座などでの購入を検討してもよいでしょう。 - 株価が1,300円台に下がったタイミングが狙い目
総合利回り5%超の条件がそろいやすくなります。 - 3月末までに保有を確定させる(優待権利取得のため)
権利付き最終売買日は年によって変わるため注意しましょう。
購入タイミングの判断指標|利回り・株価チャート・配当月をチェック
OCHIホールディングスの購入タイミングを見極める際は、以下の3つのポイントに注目すると効果的です。
1. 総合利回りが5%を超えているか?
株主優待+配当金の合計利回りが5%を超えるかどうかは、ひとつの目安になります。たとえば、現在の株価1,410円前後であれば、以下のように利回りが高水準になります。
- 配当金:54円(予想)
- 優待:QUOカード2,000円
- 総合利回り:約5.25%
株価が1,500円を超えてくると利回りは下がるため、現時点では「1,300円台」が買い時と判断しやすい水準です。
2. 権利付き最終日までに余裕があるか
OCHIホールディングスの優待・配当の権利確定日は3月末です。
3月の権利付き最終売買日を逆算して、2月~3月中旬の時期を狙うのが効果的です。
また、権利確定後に「株価が下がる傾向」がある点も考慮しておきましょう。
3. 過去チャートと出来高から過熱感を判断
- RSI(相対力指数)やMACDといったテクニカル指標で過熱感がないかを確認
- 急騰直後よりも下落一服後やヨコヨコ展開時にエントリーする。
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OCHIホールディングス 公式IR
類似銘柄との比較表|QUOカード優待×配当金銘柄を比較
OCHIホールディングスに似た「QUOカード+高配当」タイプの銘柄と比較した一覧表を以下に示します。
銘柄名 | 優待内容 | 必要株数 | 年間配当 | 株価(目安) | 総合利回り(概算) | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|
OCHIホールディングス(3166) | QUOカード2,000円 | 100株 | 5,400円 | 約1,410円 | 約5.25% | DOE採用・連続増配13期 |
稲畑産業(8098) | QUOカード1,000円 | 100株 | 約12,800円 | 約3,195円 | 約4.31% | 高配当+実用的優待 |
AVANTIA(8904) | QUOカード1,000円 | 100株 | 約3,800円 | 約789円 | 約6.08% | 配当性向高すぎ |
ポイントまとめ
- OCHIはバランス型(配当も優待も安定+連続非減配)
- 稲畑産業は配当重視タイプ
- AVANTIAは高配当だが配当性向に不安あり
他の株主優待銘柄と比較してもOCHIはバランスが良い
QUOカードを優待としている他の企業(稲畑産業、AVANTIAなど)と比較しても、OCHIホールディングスは以下の点で優位です。
- 配当利回りが高く、優待と合わせて5%超が狙える
- 業績の安定性と連続非減配の実績
- DOE方針による配当の持続性
- 東証スタンダード上場で、極端なボラティリティが少ない
特に、株主還元に積極的な姿勢(自社株買い含む)と財務体質の健全さが投資家に安心感を与えています。
まとめ
OCHIホールディングスは、「配当+優待」による高い総合利回りを持ちながら、業績・配当政策の安定性にも優れた銘柄です。特に、2,000円分のQUOカード優待は額面としても魅力が大きく、配当金と合わせて“堅実なリターン”を得たい投資家に最適です。
脱炭素商材への事業展開や地域密着型M&Aなど、将来的な成長性も感じられる企業ですので、今後の株価推移や配当方針をウォッチしながら、ポートフォリオの一部に加えてみてはいかがでしょうか。
*株取引にはリスクが伴います。自己責任のもと、十分に情報収集を行い、ご自身の判断で投資を行ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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