ブルドックソースの株主優待は、調味料業界の中でも特に人気の高い優待制度として知られています。
自社製品の詰め合わせがもらえるだけでなく、安定した配当金政策も投資家から高い評価を受けています。

この記事では、ブルドックソース株主優待の最新情報や特徴、配当金との組み合わせによる効果的な資産形成方法について詳しく解説していきます。
長期投資としての魅力や実際の株主の声も交えながら、ブルドックソースへの投資価値を多角的に分析していきましょう。
ブルドックソースの株主優待制度の基本情報と魅力
備忘録
— じーぴー01@明日の事は明日やる (@GP01fb13) June 8, 2025
ブルドックソースから株主優待が届いていました∠(`・ω・´)
珍しく複数単元で保有しています🤗
亡き父が好きだったソースなので、なんとなく保有😅
家族全員で保有中(-ω☆)キラリ pic.twitter.com/3VaZdq6fn6
ブルドックソースの株主優待は、100株以上保有する株主に対して、年1回、自社商品の詰め合わせが贈られる制度です。
権利確定日は3月末となっており、6月上旬に発送されます。
権利確定月 | 3月末 |
公式サイト | 株主優待のページ |
発送時期 | 6月上旬 |
優待内容は保有株数によって異なり、100株以上800株未満の株主には1,000円相当、800株以上の株主には3,000円相当の自社製品が贈られます。
優待内容名 | 優待獲得株数 |
---|---|
1,000円相当 | 100株以上 |
3,000円相当 | 800株以上 |
この優待制度の大きな魅力は、日常生活で使える実用的な商品がもらえることです。
ブルドックソースはウスターソースやとんかつソースなど、日本の食卓に欠かせない調味料を製造しています。
これらの商品は長期保存が可能なため、実用性が高く、多くの株主から支持されています。
また、最低投資金額も比較的低く、2025年6月現在、100株(単元株)の取得には約18万円程度の資金で参加できることも魅力の一つです。
初心者投資家でも始めやすい優待制度といえるでしょう。
ブルドックソースの配当金政策と株主還元の実績
ブルドックソースは株主優待だけでなく、配当金による株主還元にも積極的です。2010年(確認できた範囲)から年間配当金は35円を継続しており、安定した配当実績を持っています。
さらに注目すべきは、2025年5月15日に発表された株主還元方針の変更です。
従来は「業績、財務状況、将来の事業展開等を勘案し、継続的、安定的な配当をめざすことを基本」としていましたが、新方針では「業績や財務状況、成長戦略等を総合的に勘案し、株主の皆様への利益還元を行うことを基本」とし、「総還元性向60%を目標」とする内容に変更されました。
この方針変更により、今後はより積極的な株主還元が期待できます。総還元性向60%という明確な目標を設定したことで、業績の向上に伴い配当金の増加や自社株買いなどの株主還元施策が強化される可能性が高まりました。
過去の配当金実績

2016.10.01 併合10株→1株
2019.08.01 分割1株→2株
なのでちょこっとややっこしいです。

分かり難いので2016/10/01 併合10株→1株としてみます。
グレーの部分が株式分割を考慮した分です。

配当金は35円で安定しています!
配当方針の変更で2026年は45円の増配予想となっています。
配当 | 配当金(円) | 配当性向(%) | 配当利回り 3月 (%) |
---|---|---|---|
20.中間/期末 | 17.5/17.5 (35) | 67.8 | 3.17 |
21.中間/期末 | 17.5/17.5 (35) | 67.7 | 1.3 |
22.中間/期末 | 17.5/17.5 (35) | 65.4 | 1.64 |
23.中間/期末 | 17/18 (35) | 78.4 | 1.83 |
24.中間/期末 | 17/18 (35) | 321.4 | 1.69 |
25.中間/期末 | 17/18 (35) | 74.6 | 2.06 |
26.中間/期末(予) | 20/25 (45) | – | – |
ブルドックソースは長期にわたり安定した配当を実施しており、今後の新たな株主還元方針の下でさらなる株主価値向上が期待されます。
株主優待と配当金を組み合わせた総合利回りの分析
ブルドックソースへの投資の魅力を総合的に判断するには、株主優待と配当金を合わせた「総合利回り」の視点が重要です。
保有株数 | 株主優待 | 配当金 | 投資額目安 | 優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
---|---|---|---|---|---|---|
100株 | 1,000円相当 | 4,500円(45円×100株) | 約18万円 | 約0.55% | 約2.5% | 約3.05% |
800株以上 | 3,000円相当 | 36,000円(45円×800株) | 約144万円 | 約0.21% | 約2.5% | 約2.71% |
100株を保有する場合、年間で1,000円相当の株主優待商品と、4,500円(45円×100株)の配当金が得られます。投資額が約18万円とすると、株主優待だけで約0.55%、配当金で約2.5%、合計で約3.05%の実質利回りとなります。
800株以上を保有する場合は、3,000円相当の株主優待商品と、36,000円(35円×800株)以上の配当金が得られます。
また、新たな株主還元方針により、今後業績が向上した場合には配当金の増加も期待できます。
総還元性向60%という目標は、業績向上の恩恵がより直接的に株主に還元されることを意味しており、長期投資家にとって魅力的な要素です。
長期保有を前提とした場合、株価の値上がり益も含めた総合的なリターンを考慮することが重要です。ブルドックソースの株価は過去5年間で緩やかな回復傾向にあり、配当金と株主優待に加えて、キャピタルゲインも期待できる銘柄と言えるでしょう。
ブルドックソースの事業内容と将来性
株主優待や配当金の持続性を判断するには、企業の事業内容や将来性を理解することが重要です。
ブルドックソースは1902年の創業以来、日本の食卓に欠かせないソース類を提供し続けてきた老舗企業です。
主力商品はウスターソース、中濃ソース、とんかつソースなどの調味料です。
これらの商品は日本の食文化に深く根付いており、安定した需要が見込めます。
近年では健康志向の高まりに対応し、減塩タイプや有機原料を使用した商品など、ラインナップの拡充も進めています。
事業の強みと課題
ブルドックソースの強みは、100年以上にわたり培ってきたブランド力と安定した顧客基盤です。
家庭用調味料市場では高いシェアを持ち、業務用市場でも飲食店チェーンなどへの安定した供給実績があります。
一方で、少子高齢化による国内市場の縮小や、食の多様化による競争激化は避けられない課題です。
対策として同社は、海外展開の強化や新商品開発による需要創出に取り組んでいます。
特にアジア市場への輸出拡大や、SDGsに配慮した商品開発は将来の成長ドライバーとして期待されています。
こうした事業基盤と将来戦略を考慮すると、ブルドックソースは安定した事業運営を続ける可能性が高く、株主優待や配当金の持続性も期待できると言えるでしょう。
さらに、新たな株主還元方針の導入は、同社が将来の成長と株主価値の向上に積極的に取り組む姿勢を示しています。
株主優待を最大限活用するためのポイントと注意点
ブルドックソースの株主優待を効果的に活用するためのポイントをいくつか紹介します。
まず、権利確定日である3月末の数週間前までに株式を購入することが重要です。株式取引には約定日から決済日まで2営業日かかるため、余裕を持って購入することをおすすめします。
また、長期保有優遇制度はないため、優待目的であれば権利確定後に売却することも一つの戦略です。ただし、この記事では長期保有を推奨させていただきます。
株主優待商品の活用法
株主優待で贈られる商品は、ウスターソース、中濃ソース、とんかつソースなどの定番商品に加え、季節限定商品や新商品が含まれることもあります。これらの商品は家庭での調理に活用できるほか、贈答品としても喜ばれます。

我が家は複数名義で保有しているので、親族にプレゼントしています!
商品の賞味期限は比較的長く設定されていますが、計画的に使用することをおすすめします。
また、自分で使わない場合は、フードバンクへの寄付などを利用する方法もあります。
税金と確定申告の注意点
配当金には課税されます。配当金には約20%の税金(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)が源泉徴収されます。
一方、株主優待はグレーゾーンとなります。本来ですと雑所得(業務・その他)での申告が必要です。しかし所得が20万円以下なら申告は不要です。多くの個人投資家にとって、優待で年20万円を超えることは稀でしょう。
特定口座(源泉徴収あり)で保有している場合は自動的に税金が差し引かれますが、総合課税を選択することで確定申告により一部還付される可能性もあります。特に他の株式投資で損失が出ている場合は、確定申告による損益通算を検討すると良いでしょう。
ブルドックソースの株主優待と他社優待の比較分析
食品・調味料業界には多くの株主優待銘柄が存在します。ブルドックソースの株主優待を客観的に評価するため、同業他社との比較を行いましょう。
理研ビタミンは年2回株主優待がもらえます。
カゴメは調味料よりジュースが多い印象です。
ダイショー鍋の素や焼肉のタレなどが年2回もらえます。
食品関係の銘柄はどれも家計にやさしい優待といえます。
ブルドックソースは、利回りでは理研ビタミンに及ばないものの、優待品の実用性・満足度・親しみやすさにおいては引けをとりません。
ブルドックソース株への投資戦略と長期保有のメリット
ブルドックソースへの投資を検討する際の戦略について考えてみましょう。
基本的には長期保有戦略がおすすめです。同社は安定した事業基盤を持ち、定期的な配当と株主優待を実施しているため、長期保有による複合的なリターンが期待できます。特に新たな株主還元方針の導入により、今後の株主還元の強化が期待されます。配当金の再投資(DRIP戦略)を行うことで、複利効果による資産形成が可能です。
一方、短期的な値上がり益を狙う投資家にとっては、権利確定日前の株価上昇を利用した売買戦略も考えられます。株主優待の権利確定日が近づくと株価が上昇する「優待バリア」現象が見られることがあるためです。
投資タイミングの考え方
ブルドックソースへの投資タイミングとしては、決算発表後や株価調整時が考えられます。特に業績が市場予想を下回った際などに生じる一時的な株価下落は、長期投資家にとって絶好の買い場となる可能性があります。
また、年間を通じて徐々に投資金額を分散させる「ドルコスト平均法」も有効な戦略です。特に配当金や株主優待による実質的なリターンが期待できる銘柄では、この戦略の効果が高まります。
まとめ ブルドックソース株主優待と配当金で実現する資産形成
ブルドックソースの株主優待は、年1回の自社製品詰め合わせと安定した配当金政策により、魅力的な投資対象となっています。最低投資額が約30万円と比較的低く、初心者投資家でも始めやすい点も大きな特徴です。
ブルドックソースの株主優待は、年1回3月末に100株で1,000円相当、800株で3,000円相当の自社商品詰合せがもらえます。長年、非減配の安定配当が続いており、2025年からは「総還元性向60%目標」という新たな株主還元方針へと転換し2026年3月期は年間配当45円と増配を予定しています。これまで通りの安定感に加え、今後はさらなる還元拡充にも期待できるため、優待・配当で着実に資産形成したい方はチェックしておきたい銘柄です。
投資する際は、最新のお知らせや市況動向を必ず自身で確認しながら計画的に進めましょう。
*株取引にはリスクが伴います。自己責任のもと、十分に情報収集を行い、ご自身の判断で投資を行ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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