スクロール(8005)が株主優待廃止を発表!廃止の理由と3期連続増配で配当利回り7.8%に上昇した全真相をわかりやすく解説


スクロールの株主優待がなくなるってほんと?

でも配当がすごく上がるらしいけど、どっちがお得なの?
そんな疑問を持っているあなたに向けて、2026年5月7日に発表されたスクロール(証券コード:8005)の株主優待廃止と増配の内容をまるごとわかりやすく解説します。
優待廃止はネガティブに聞こえますが、実は株主にとってプラスになる可能性が十分あります。一緒に確認していきましょう!
スクロール株主優待廃止は本当!2026年3月末が最後の権利確定
結論からいうと、スクロールは2026年5月7日の取締役会で株主優待制度の廃止を正式に決議しました。最後の優待は2026年3月31日時点の株主名簿に記載された100株(1単元)以上の保有者が対象で、2026年6月中旬に発送される予定です。
スクロールは2005年から株主優待制度を実施してきましたので、約21年の歴史に幕を下ろすことになります。
- Q最後の株主優待はいつもらえる?
- A
2026年3月31日の権利確定分が最後です。2026年6月中旬に届く予定なので、すでに権利を持っている方は楽しみに待ちましょう!
スクロールが株主優待を廃止した理由、ズバリここにある
「なんで急に廃止するの?」と思う方も多いはず。会社の公式発表によると、廃止の理由はこうです。
株主の皆さまへのより公平な株主還元を実現するため、株主優待制度を廃止し、今後は配当などによる利益還元に集約することにしました、とのこと。
株主優待制度の「不公平さ」とは?
株主優待制度は、実は自社のサービスを使う人(この場合スクロールのショッピングサイトを利用する人)には特別にお得ですが、海外の投資家や、自社サービスをあまり使わない投資家には恩恵が届きにくいという側面があります。一方で配当金は、株を持っているすべての人に等しく現金で支払われます。
「みんなに平等に還元したい!」という考え方が、今回の廃止の根本にあるのです。最近、多くの企業がこの考えのもと株主優待を廃止する流れが続いており、スクロールもその流れに沿った判断をしたといえます。
- Q廃止って損じゃないの?
- A
優待がなくなる分、配当金が大幅に増えるので、トータルで見るとむしろプラスになる可能性が高いんです!
増配で配当利回り約7.8%!スクロールの配当はどれだけ増えるの?
ここが一番注目すべきポイントです。スクロールは今回、株主還元の基本方針を大きく変更し、2027年3月期に向けて大幅な増配を発表しました。
2026年3月期(前期)の年間配当は1株あたり59円でしたが、2027年3月期(今期予想)は102円(普通配当97円+記念配当5円)と、前期比で43円増(約72.9%増)の大幅増配となります。これにより配当利回りは約4.5%から約7.8%へと大きく跳ね上がりました。3年間で配当金は約2.4倍に増加しており、3期連続増配の見通しとなっています。
*2026/5/7現在
| 期 | 年間配当(1株あたり) | 内訳 |
|---|---|---|
| 2026年3月期(前期) | 59円 | 普通配当のみ |
| 2027年3月期(今期予想) | 102円 | 普通配当97円+記念配当5円 |
なぜこんなに増配できるの?新しい配当方針を解説
今回、スクロールは株主還元の基本方針を以下のように変更しました。
新方針は、「連結配当性向60%または連結純資産配当率(DOE)8.5%のどちらか高い方を基準にした累進配当を実施する」というものです。
- Q「累進配当」ってなに?
- A
一度上げた配当は下げない(少なくとも現状維持)という方針のことです。「配当が減らされる心配が少ない」ので、長期投資家にとってはかなり安心できる方針ですね!
東証一部上場40周年記念配当も上乗せ!スクロールの節目を祝う特別配当
2027年3月期の102円の配当の中には、通常の配当に加えて1株あたり5円の記念配当が含まれています。これはスクロールが1986年度に東京証券取引所第一部(現:東証プライム市場)へ上場してから今年でちょうど40周年を迎えることを記念したものです。
普通配当は中間・期末それぞれ48円50銭(年間97円)、記念配当は中間・期末それぞれ2円50銭(年間5円)で、合計は中間・期末各51円、年間102円となります。
内訳はこのようになっています。
| 種類 | 中間配当 | 期末配当 | 年間合計 |
|---|---|---|---|
| 普通配当 | 48円50銭 | 48円50銭 | 97円 |
| 記念配当 | 2円50銭 | 2円50銭 | 5円 |
| 合計 | 51円 | 51円 | 102円 |
- Q記念配当は毎年もらえるの?
- A
いいえ、記念配当は2027年3月期だけの特別なものです。翌年以降の普通配当は97円が基準になります。それでも前期の59円からは大幅アップですよ!
スクロールが目指す2029年の姿、中長期ビジョンとROE15%
スクロールは創業90周年を迎える2029年度を目標時期とした中長期ビジョンを掲げています。その中心にあるのがROE(自己資本利益率)15%以上の達成です。
今回の株主優待廃止と増配への方針転換は、その目標に向けた資本効率の向上と株主還元の充実という2つの目的をセットで実現するための戦略です。単なる「優待廃止」ではなく、会社が本気で株主価値を高めようとしているメッセージと受け取ることができます。
株主優待廃止と増配、結局どっちがお得?正直に比較してみた
100株(最低単元)を保有した場合の還元比較イメージ
| 項目 | 廃止前(2026年3月期) | 廃止後(2027年3月期) |
|---|---|---|
| 配当金(100株) | 5,900円 | 10,200円 |
| 株主優待 | QUOカード500円分相当 | なし |
| 合計還元 | 約6,400円 | 10,200円 |
「優待がなくなるのは残念だけど、配当が増えるならいいかも…でも実際どうなの?」という方のために、少しだけ比較してみましょう。
100株(最低単元)を保有した場合の還元比較として、廃止前(2026年3月期)は配当金5,900円+株主優待QUOカード500円分相当の合計約6,400円だったのに対し、廃止後(2027年3月期)は配当金10,200円のみとなります。
100株保有の場合、優待分がなくなっても配当金の増加分がそれをはるかに上回ります。もちろん今後の業績次第ではありますが、現時点では株主にとってプラスになりやすい変更といえるでしょう。
スクロール株主優待廃止による損得シミュレーター
廃止前の優待内容おさらい
スクロールの株主優待は保有株数と継続保有期間に応じて以下のとおりでした。
| 保有株数 | 1年未満 | 1年以上 | 2年以上 | 3年以上 |
|---|---|---|---|---|
| 100株 | QUOカード 500円 | QUOカード 500円 | QUOカード 500円 | QUOカード 500円 |
| 300株 | 優待ポイント 3,000円 | 優待ポイント 4,500円 | 優待ポイント 6,000円 | 優待ポイント 7,500円 |
| 1,000株 | 優待ポイント 6,000円 | 優待ポイント 7,000円 | 優待ポイント 8,000円 | 優待ポイント 9,000円 |
| 10,000株 | 優待ポイント 10,000円 | 優待ポイント 11,500円 | 優待ポイント 13,000円 | 優待ポイント 16,000円 |
100株は保有期間に関係なく一律500円のQUOカードですが、300株以上は長く持つほど優待額がアップする仕組みでした。
廃止前後の配当はこう変わる
比較の前提として、配当金の変化を確認しておきましょう。
- 廃止前(2026年3月期):年間配当 1株あたり59円
- 廃止後(2027年3月期):年間配当 1株あたり102円(普通配当97円+東証一部上場40周年記念配当5円)
- 記念配当を除く恒常ベース:97円(2028年3月期以降の基準)
1株あたりの配当増加は43円(記念配当込み)、恒常ベースでは38円です。
【100株保有】全期間でプラス!優待の「薄さ」が逆に味方に
| 項目 | 廃止前 | 廃止後(2027年3月期) | 差額 | 恒常ベース差額 |
|---|---|---|---|---|
| 配当金 | 5,900円 | 10,200円 | +4,300円 | +3,800円 |
| 優待 | 500円(全期間共通) | 0円 | -500円 | -500円 |
| 合計還元 | 6,400円 | 10,200円 | +3,800円 | +3,300円 |
100株保有は保有期間に関係なく優待が500円固定だったため、配当増加の4,300円がそのまま純粋な増加分になります。記念配当を除いた恒常ベースでも年間+3,300円と、しっかりプラスです。
【300株保有】長期保有ほど差額は縮まるが、それでも全員プラス
| 継続保有期間 | 廃止前の合計還元 | 廃止後(2027年3月期) | 差額 | 恒常ベース差額 |
|---|---|---|---|---|
| 1年未満 | 17,700円(配当17,700+優待3,000) | 30,600円 | +9,900円 | +7,800円 |
| 1年以上 | 22,200円(配当17,700+優待4,500) | 30,600円 | +8,400円 | +6,300円 |
| 2年以上 | 23,700円(配当17,700+優待6,000) | 30,600円 | +6,900円 | +4,800円 |
| 3年以上 | 25,200円(配当17,700+優待7,500) | 30,600円 | +5,400円 | +3,300円 |
300株の場合、3年以上保有の方は優待7,500円が消えるためプラス幅が小さく感じるかもしれませんが、それでも年間+5,400円(恒常ベース+3,300円)のプラスです。「3年も長期保有したのに損になるの?」という心配はご無用です。
【1,000株保有】差額が縮んでも配当増加が圧倒、全期間で大幅プラス
| 継続保有期間 | 廃止前の合計還元 | 廃止後(2027年3月期) | 差額 | 恒常ベース差額 |
|---|---|---|---|---|
| 1年未満 | 65,000円(配当59,000+優待6,000) | 102,000円 | +37,000円 | +32,000円 |
| 1年以上 | 66,000円(配当59,000+優待7,000) | 102,000円 | +36,000円 | +31,000円 |
| 2年以上 | 67,000円(配当59,000+優待8,000) | 102,000円 | +35,000円 | +30,000円 |
| 3年以上 | 68,000円(配当59,000+優待9,000) | 102,000円 | +34,000円 | +29,000円 |
1,000株保有になると配当増加が43,000円と大きく、優待がなくなっても差し引きで3万円以上のプラスです。長期保有の方ほど優待額が大きかった分だけ「差額が小さく感じる」のですが、それでも約3万円前後の増加となります。
【10,000株保有】最大優待保有者でも廃止後に40万円以上の大幅増
| 継続保有期間 | 廃止前の合計還元 | 廃止後(2027年3月期) | 差額 | 恒常ベース差額 |
|---|---|---|---|---|
| 1年未満 | 600,000円(配当590,000+優待10,000) | 1,020,000円 | +420,000円 | +370,000円 |
| 1年以上 | 601,500円(配当590,000+優待11,500) | 1,020,000円 | +418,500円 | +368,500円 |
| 2年以上 | 603,000円(配当590,000+優待13,000) | 1,020,000円 | +417,000円 | +367,000円 |
| 3年以上 | 606,000円(配当590,000+優待16,000) | 1,020,000円 | +414,000円 | +364,000円 |
最大優待保有者である「10,000株・3年以上」でも、優待16,000円が消える代わりに配当が430,000円増えるため、年間+414,000円(恒常ベース+364,000円)のプラスになります。10,000株クラスの投資家にとっては、最も利益を享受できる変更といえます。
全パターン一覧まとめ(廃止前後の差額)
| 保有株数 | 1年未満 | 1年以上 | 2年以上 | 3年以上 |
|---|---|---|---|---|
| 100株 | +3,800円 | +3,800円 | +3,800円 | +3,800円 |
| 300株 | +9,900円 | +8,400円 | +6,900円 | +5,400円 |
| 1,000株 | +37,000円 | +36,000円 | +35,000円 | +34,000円 |
| 10,000株 | +420,000円 | +418,500円 | +417,000円 | +414,000円 |
※差額はすべて2027年3月期の予想配当102円(記念配当5円含む)との比較です。恒常ベース(97円)では各金額からおよそ500円×株数/100の分が目減りします。
注意点:優待ポイントの「使いやすさ」の価値も考慮を
ここまでの比較はすべて額面ベースです。ただし、スクロールの優待ポイントは自社ショッピングサイト限定で使える仕組みだったため、普段からスクロールのサイトをよく使っていた方にとっては額面以上の価値があったかもしれません。
反対に、あまりサイトを使わずポイントが余りがちだった方にと廃止前の優待内容おさらい
っては、現金(配当)に集約される今回の変更は使いやすさの面でもプラスといえます。
また記念配当5円は2027年3月期のみの特別配当ですので、翌年以降は97円がベースとなる点も念頭に置いておきましょう。
まとめ
・スクロール(8005)は2026年5月7日、株主優待制度の廃止を正式発表した
・最後の優待は2026年3月31日の権利確定分(2026年6月中旬発送予定)
・廃止理由は「より公平な株主還元」のため、配当に一本化する方針
・2027年3月期の年間配当は1株あたり102円(普通配当97円+記念配当5円)に大幅増配
・前期比43円増で、配当利回りは約7.8%まで上昇
・東証一部上場40周年を記念した特別配当5円も含まれる
・新方針は「連結配当性向60%またはDOE8.5%の高い方を基準とした累進配当」
・2029年度のROE15%達成を目指す中長期ビジョンの一環
※配当は今後の業績によって変動する場合があります。投資判断は自己責任でお願いします。
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